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モリトーはこんな会社です。(6)

2021/03/03

 完成した「首振り型床走行リフト」試作品第一号の概要は、当初の突っかい棒方式ではなく、機関車が滑車と連結するようなイメージで、ワンタッチ連結方式となった。浴室壁面の下の方にあらかじめ連結金具を左右ニカ所取り付けておいて、床走行リフトの左右脚部の端をこの壁面の金具にドッキングする。左右の脚部先端をしっかり固定しておけば、容易に支柱が回転でき、安全で軽い力で浴槽と洗い場を移動できるのである。

 さて、実際に試せばすぐわかることだが、製品開発が突き進んでいるうちは、ほとんど周りが見えなくなっていた。浴室に床走行リフトを入れると狭い浴室がさらに狭くなる。最も落胆したのは、浴槽やドアの位置、サイズによってはリフトが入らない。入っても、リフトが邪魔で人が動けない、車いすが入らない。幅の広いドアで、広い浴室なら全く問題はないのだが・・・。

地元の展示会にも参考出店したがほとんど評価されることもなく、世に出ることはなかった。ドイツの福祉機器展に参加した時、我々が考えた「首振り型床走行リフト」とよく似たリフトが出店されているのを見たことがあって、世の中には同じようなことを考えている人がいるものだと感心した。

 余談だが、度重なる作り直しで無理、無駄、嫌な思いをさせないように、大まかな設計だけでは不十分と本職の機械設計士をメンバーに入れて試作品を完成したが、開発に参加した設計士から100万円近い請求書が送られてきて腰を抜かしたことがあった。今から思えば、当たり前の金額だったのかなと思うが、当時は本当にびっくりした。30年ほどたった今、なんと稚拙で無駄な無謀なことをしていたんだろうと笑い飛ばせるが、当時は、夢と現実が混在する中で無我夢中、一喜一憂の毎日だった。当時のベテランの職人さんはじめご協力いただいた皆さんに大変なご迷惑をおかけしたことを改めて胸に刻んでおかねばと思うばかりである。

 ここでくじけるわけにはいかない、新たなアイデアを考え再び製作にとりかかった。今度こそ1号機のような初歩的な失敗をしないようにと深く反省し、新たな挑戦を開始した。

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