モリトーはこんな会社です。(2)
2021/01/12
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試作した鉄くずの山を乗り越え、1993年、介護リフトつるべー3機種(ベッド用、お風呂用、玄関用)が完成した。地元の尾張地域で発売を開始したが、当初は全く見向きもされず半年が過ぎた。大げさで、邪魔、そんなものに吊られるなら死んだほうがまし・・・等々。門前払いの連続でした。そんな中、「どうしてもおばあちゃんをお風呂に入れたい、何とか出来ないか」と問合せが入った。お風呂の桶のサイズが700×800mm、洗い場含めて畳1畳くらいの狭いお風呂でした。ここに、つるべーFセットの第1号が設置されました。市の単独事業による助成金で障害者の個人負担がゼロであったことやヘルパーさんの口コミで徐々にご利用者が増えていきました。それならと意を強くし、翌年1994年6月大阪国際メディカルショーに初めての出展。わずか3m×3mのスペースに、電動ベッドとBセット、車いす、浴槽とFセット、スタンド付きのGセットなど、3機種のつるべーやテーブル、椅子などが、ぎゅうぎゅう詰め。ブースの中に人が立つと、来場者が中に入りにくくなる状態だった。ブースに来られた方々からは好意的な感想をたくさんいただいた。特に、印象的だったのが、当事無職のOTだった古田恒輔さん(現在神戸学院大学総合リハビリテーション学部作業療法学科教授)がブースに来られた事。つるべーBセットを蹴飛ばしながら「角パイプが邪魔だ!」「けど、これおもろいな!」と興味をもっていただいた。そして、その時の一言がモリトーの将来を大きく左右することになった。